【続かない!】女性が営業を辞めたくなる理由とその対策は!?
売り上げを達成し、お客さんから必要とされたときのやりがいがとても大きいのが営業という仕事です。
ですが、営業は同時に失うものも多い仕事です。それが”女性”ともなるとなおさらですね。
「残業が多くてプライベートで恋人と別れてしまった…」
「旦那にもっと家にいてほしいといわれた…」
などなど。最近は共働きが普通になってきたとはいえ男女ともに「子育てはやっぱり女性中心で」と考えている家族がほとんどですからね。
そう考えると結婚後、子供が生まれて子育てとなると、どうしても営業として働きながら仕事を続けるのは難しくなるでしょう。
そんな女性にとって営業を辞めたくなる理由とはどのようなものなのでしょうか。よく聞くのがこんなかんじですね。
- そもそも営業として向いていない(1年目)
- 体力的に続かない(1年目~3年目)
- ロールモデルがいない(結婚しながら働けない。3年目以降)
そして、女性でどんな悩みをかかえているなら「営業を辞めるべき」なのでしょう?
(ちなみに「仕事を辞めるために結婚したい!」と考えている女性も一定数いるようですが、これはあまりお勧めできません。理由はこちらのページで解説しています⇒なぜ仕事を辞めたいから結婚したいという考え方は危険なのか?)
Contents
そもそも営業として向いていない(1年目)
新卒で「営業をやりたいからこの会社に就職しました!」と声高々に言っている女性をみたことがありません。(実際にはいるのかもしれませんが)
そもそも新卒のころから営業をやりたいなんて女性がどれだけいるのでしょうか。恐らくほとんどの女性が「イヤイヤ」「会社の方針で仕方なく…」というようなパターンではないでしょうか。
営業はたしかに誰にでもできる仕事なのかもしれませんが、「営業で他人よりいい成績をあげる」ことは並大抵のことではありません。
つまり最初は誰しもうまくいきません。イヤイヤやらされている上にうまくいかず、上司に怒られたりしたらいよいよ「わたしは営業なんて仕事に向いていないんだから、もう辞めたい…」と考えるようになってもおかしくありません。
体力的に続かない(2~3年目)
そんな1年目をなんとか乗り越え、2年、3年たち、営業のおもしろさも徐々に理解できてきたとしても今度は体の方が悲鳴をあげてくるものです。
営業は仕事量が多くて残業つづきになりがちですし、外回りで毎日、車や電車で移動しているとつかれがたまって「しんどい…」と感じるものです。
ここですこし実際に営業として働いている人の体験談を少しご紹介したいと思います。
私は6年前に転職して自動車部品の販売会社の営業担当になりました。
自社の製品を自動車販売店に置いてもらうべくとにかく1日外回りです。 遠方まで運転するのでとても疲れます。
夏は暑いし冬は寒いし台風でも出てかなきゃならないのが辛いですが、何より嫌なのは1年中紫外線を浴びて日焼けしてしまうことです。おかげで色白だったのに色黒になりシミもできました。
仕事的にはやはり営業職は会社からのノルマや数字に追われますし、それをこなせないと肩身が狭く辛いです。 グイグイ行けない性格のため、営業の仕事が向いてないなぁ、もう辞めたいと何度も思いながら働いています。
あと営業先は自動車関連ということで男性が多いので、女性だとなめられてろくに話も聞いてもらえなかったり、逆にセクハラまがいの言動をされることも多いです。
食事や飲みに行く誘いには本当に困ります。 さりげなく断ってもまた誘われるので、そこに行くのが毎回憂鬱になります。 こちらも仕事上冷たくもできず、相手を怒らせないようにしながらお誘いをかわすのがとても面倒くさいです。
あと取引先の人の誕生日などにはプレゼントを催促されることもあり、これは自腹になるので重なると負担です。 そんないろんなことを考えると、営業職で少し手当が良くても嫌になることの方が多く感じます。
時間的にも定時があってないようなもので、相手の都合でサービス残業になることもしょっちゅうです。 辞めたいと思い、他の仕事も探していますがなかなか見つからず、仕方なく毎日外回りをしています。
女性が男性社会ではたらくうえで特有の悩みも書かれていましたが、毎日のように車の運転や残業が重なれば疲れてしまっても当然です。
ロールモデルがいない(3年目以上)
そんな営業としての大変さにもなんとか耐え、三年もたち「もう営業として一人前!」と自他ともにおもえるようになったとしても、ふと気づくと「女性の営業として働いているのはわたしだけ」なんてことになってたりします。
同期や後輩がみんな結婚退職(or 転職)していくからです。「いまの仕事をしながら結婚して家庭をもつなんて考えられない!」という思いから早々と違う道を探し、会社を離れてしまいます。
つまり、結婚しながら働いているという「女性営業のロールモデルがいない」ことから「わたしも結婚したいんだったら退職(or ワークライフバランスをとるために転職)しなければいけない」と思い、営業を辞めてしまう人は多いです。
女性が営業を辞めるべきときって!?
さてここまで女性が営業を辞めたくなるタイミングとその理由についてザックリとみてきましたが、ではどんなときに女性は営業を辞めるべきなのでしょうか。
まず一番にかんがえなければならないのは「仕事によるストレスで体に異常が起きている(腹痛、頭痛、涙がとまらないなど)ものの、止む気配がないとき」です。
これは単純にうつ病やそのた精神疾患が考えられます。この状態のまま働いていては近い将来、体(or 精神)をこわし長いあいだ休養をとらなければならない可能性もでてきます。
これはリスクが高すぎます。これだけのリスクをとって続けなければならない仕事なんてどこにもないと思いますので、こんなときはスグにやめて病院でみてもらうべきです。
ではここまで状態がわるいわけではないものの「辞めたい」と悩んでいる場合、どうすればいいのでしょうか。
1年目の「営業に向いていないから」の場合
先ず1年目特有の営業に向いていないから辞めたいと考えている場合、正直あまりやめるのはおすすめしません。
なぜなら営業1年目の「営業に向いていないから辞めたい」という感情はだいたい
「逃げたい」という一心でみちびかれた答えだからです。
営業も3年ぐらい続ければ営業という仕事をよく理解できるようになります。すると自分の性格のどの部分が、今の会社のどのような営業スタイルとあっていないのか、(1年目より)よく理解できるようになります。
このような人が言う「自分には営業があっていない」というのはまだ説得力がありますが、1年目で「営業に向いていない」といっても「そもそもあなたは本当に営業という仕事を理解していますか?」と疑問に感じます。
そして問題から逃げいてる限り問題解決力がやしなわれません。仕事というのは「誰かの問題を解決した対価としてお金を得る」行為とも言いかえられるので、問題から逃げている限りいつまでたっても成長できません。
ただ、1年目から真剣に営業を辞めたいとまで感じさせられるその理由が、「営業」という仕事自体からきているのか、それとも会社から来ていることなのかはよく考える必要があります。
そんな「会社に問題がある」職場で営業として働いていた人の体験談をご紹介したいと思います。
女性で、27歳~37歳まで資格取得スクールの一般客に対する営業をやっていました。
販売する内容は簿記やFPなどを目指す方向けに、学習コンテンツを売る営業です。 辛かったことは沢山あります。
1.数字に厳しかった
法人営業と違い一般人に対する営業は、お客様が契約してくれればすぐに数字に反映されます。
反映されるが故に、月末に数字が上がっていない場合は個人のお客様に電話をかけまくって営業をかけていました。
電話営業は嫌がられるわ、怒鳴られるわで精神的に厳しいものがありました。また、会社は数字を上げてなんぼでしたので成績が悪いと社長に怒鳴られるし、給料査定に響くでプレッシャーが酷くて入社当時はうつ病になるかと思ったくらいです。
2.勤務時間が長い・休みがとりにくい
サービス業ならではですが、お客様が通学しやすい時間帯に働いていないとなりません。
そのため、土日祝日出勤はもちろん平日は朝から終電までという勤務も珍しくありませんでした。
年末年始は、年内はギリギリまで営業、年始は3が日しか休みはありません。 たまに早く帰れそうな時でも、お客様が説明を聞きたいと連絡があれば、残業確定となります。
友達と会うこともあまりできず、時間が合わないことで彼氏と溝ができて別れてしまったこともあります。
3.ブラック企業
そして極めつけにわたしが働いていた会社では有給を取らしてくれません。(1日外せない予定があり有給申請をしたら、却下される。同僚が退職時に余った有給申請をした際に認められず却下されるなど)
さらに社長や上司のパワハラ。(社員全員の前で怒鳴られるなど) 上司は業務時間に株などやってサボっているなど、今考えるとひどすぎる会社でした。
そして徐々に会社に尽くすことを疑問に感じ始めたため、会社を辞めることにしました。
ちなみにブラックな会社でしたが、仕事自体には誇りをもっていました。 それでも、休みは取れない、休みでも来客があればサービス出勤、有給は取得できない、それが当たり前。。。
馬車馬のように働いても数字があげられない日が続けば怒号の嵐。万が一自分に何かあっても、会社は守ってくれないと思うようになりました。
それがきっかけで退職を決意。 色々と問題がありましたが、無事退職することができました。
こんな会社で働いていては営業という仕事に嫌気がさして当然で、はやく転職して違う会社に移るべきかと思います。
ちなみに営業スタイルについても「訪問営業」はよりストレスに感じやすいといわれいてるため、現在、訪問営業として働いて「辞めたい」と感じるのであれば、反響営業やルート営業といった営業スタイルの会社に転職してみるのもいいかもしれません。
上のページでも営業スタイルや営業にありがちな悩みをご紹介していますので、よければ参考にして頂ければと思います。
2~3年目の「体力的に続かない」という場合
では「体力的に限界だから…」という場合はどうすればいいのでしょうか。
これもやはり「体力的に限界だから営業を辞めたい」と考える前にまず、なぜそんなに体力的に追い込まれているのか原因を考え、解決策を考えてみることが大切です。
たとえばですが、世の中には60歳、70歳になっても現役の営業マンとして働いている人もいます。
そう考えると少し不思議ではありませんか?「なぜこんなにも若い自分が体力的に限界を感じているのか?」と。もちろん「仕事量の多さ」なども関係してくるので単純に年齢で比較はできませんが、例えば…
- 睡眠の質を上げる(疲れがより取れやすくなる)
- 適切なストレス解消方法を学ぶ
- 急がしくても食事に気を付ける
- 仕事の効率化をはかり仕事量を減らす
- (車の運転が疲れるのなら)疲れない運転のコツを知っておく・運転グッズを購入する
など、営業による仕事の疲れを解消するためにできることはたくさんありそうです。
こういったことを実践し、考えられる限りの「疲れ対策」を行ったのにどうしても疲れがとれないというのであれば、あなたに与えられている仕事量があなたの限界をこえているのかもしれません。
そんなときはぜひ上司に相談してください。それだけの仕事量があつまっているということは、あなたはできる営業で会社から大切に思われている可能性も高く、会社からするとあなたに辞められたら困るはずです。
そんなあなたが真剣に「最近ちょっと忙しすぎて疲れが…」と相談したら、普通の上司ならなにかしらの対応はとってくれるはずです。
そこでもし、「そんな余裕はない!とにかく働け!」なんて言ってくるようでは、それは営業自体より会社の体質の問題と考えられるので、『1年目で「営業が向いていないから」辞めたい』でも解説したとおり、そんな会社からは早く転職してしまった方がいいといえるでしょう。
ちなみにそれだけ忙しいとなると、さすがに働きながらの転職活動は難しいようにも思えますが、仕事を辞めてからの転職活動にはそれ相応のリスクもあります。
【見つけ方は!?】次の仕事が決まっていないけど限界だからやめた話
上のページで詳しく解説していますが、特に貯金がない場合は要注意。そんな人は働きながらの転職活動をおススメします。
3年目以上「ロールモデルがいないから」辞めたいの場合
では、いまあなたが働いている会社で「長く営業として働いている女性がおらず、ロールモデルがいない!」という場合、どうすればいいのでしょうか?
結論から書くとすでにロールモデルのいる職場への転職をおススメします。例えば…
- 営業として働きながら結婚、産休や育休をとった後に再度、営業として復帰
している人がいるようなところがベストですね。このような女性の営業が働いている会社なら今後のキャリアパスも明確に描けるため、「このまま営業として働いていてもいいんだろうか…」と悩んでしまうことも少なくなるはずです。

最近はフレックスタイム制(変形労働時間制)や限定正社員(残業などがないものの賞与なども減額)といった新しい働き方がすこしずつ認知され始めていますので、もしかするとあなたの近くにもそんな働き方を認めている会社があるかもしれませんね。
ですが、これはあくまであなたが「営業という仕事が好き」という前提があっての話です。たとえロールモデルがいるような企業で女性の働き方に理解があるような会社だったとしても、仕事と家庭を両立するのは大変なことです。
そんな”大変なこと”に耐えるエネルギーがどこから出てくるのかというと、「仕事が好き!」という一言につきます。ようするに3年はたらいてみて「営業という仕事がどうしても合わない!」のならやっぱり仕事と家庭の両立はできないと思います。
そんな人は今あなたのやりたいこと、そして今後のキャリアパスを考えて営業以外の仕事に転職してみるのもいいかもしれません。
ちなみに異業種への転職はハードルが高いですが、年齢が若いうちなら未経験でも採用される可能性はあります。
【何年目なら仕事を辞めてOK?】転職におススメのタイミングは!?
上のページで年齢別に推奨できる転職先をご紹介していますので、これまで一度も転職をしたことがないような方は(今度のキャリアパスを考える上でも)一度みておいていただければと思います。
終わりに
あまりに無責任な言い方かもしれませんが、いま、もし営業として働いていて心の底から「辞めたい」と考えているなら、正直「辞めて」も「辞めなくても」どちらでもいいのではないかと思います。
ここまで女性の営業の辞めたい理由別に長文で対策を紹介してきたのに「いきなり何!?」とおもわれるかもしれませんが、結局、人間って自分でよく考えて決断したことなら後悔することは少ないです。
逆に回りの人から「こうしたほうがいいよー」と言われ、そのとおりにした結果、うまくいかなかったりしたら強く後悔したりします。
ですが、自分ひとりでなやんでいるだけでは「そもそも何を根拠に決断すればいいのか分からない」から、あなたもこうしてネットで検索して答えをさがしているんでしょう。
そんなあなたにとってこの記事が営業をやめるか、続けるのかの判断材料を提供できたのなら幸いです。そしてやめると決断したのならぜひ転職活動をがんばっていただければと思います。
ちなみに転職活動の際はぜひDODAのような転職エージェントを利用してみてください。(転職エージェントについてはこちらのページで解説しています⇒転職エージェントのいろは)
DODAのような転職エージェントなら履歴書や職務経歴書の書き方、面接日程の調整といった転職活動サポートから、今後どのようなキャリアを築いていくべきなのかの相談などもできます。
さっきもいったとおり一人で悩んで一人で決断できればいいのですが、だいたいは頭のなかで堂々巡りにおわって時間を無駄にするだけです。
それならこれまで様々な転職者をみてきた転職エージェントのアドバイザーに、どんな企業なら転職しやすいのか、これからはどんなキャリアパスを築いていくべきなのか相談しながら決断したほうが、よりまともな決断ができると思いますので。
そのためにもDODAのような転職エージェントをうまく利用して転職成功につなげて頂ければ幸いです。
以上。女性で「営業をやめたい」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。