利益追求の営業が向かずに辞めたい人が転職すべき会社とは?
今年30歳(女)になります。小売業の営業職を7年間していました。 学生時代から「営業職だけは絶対にやりたくない」と思ってました。
その理由は、自分が売りたくもないものを人に頭を下げて買ってもらう、泥臭い仕事で苦痛以外の何物でもないと思っていたからです。その為就職をする際にもバックオフィスに勤務できる本社採用枠に絞ってエントリーしていました。
幸いにも当時は売り手市場だった為、本社採用枠で入社することができました。しかしながら入社後間も無く本部人員の削減という名目のもと営業職への転属が命じられました。
正直、会社には裏切られたような気持ちでした。実際の営業はやはりというか、想像通りの世界でした。 達成できない目標を掲げ上司に詰められる日々。
お客様に頭を下げ上司には叱責され、人間としての尊厳はどこへやら。パワハラやブラック企業という言葉がぴったりの世界で毎日必死でした。
しかしながら慣れというのは怖いもので、何年かそういった環境にいると自然と受け入れられるように適応してくるものです。また役職が上がるにつれて見えてきたのは、 私を叱責していた上司は更に上の役員に叱責されているということでした。
そして、社長も株主や創業者から、強いプレッシャーを受けながら仕事をしているということがわかりました。結局、営利を目的とした会社という組織である以上、すべては利益創出という目的が優先され、役職や部署が違えど全て営業職であることに気づきました。
私は、そういった仕組みで生きていくことに疲れ、昇進のない地域限定採用の別会社へ転職しました。昇進がないので、上司の気を伺う必要もなく自分のやりたいように仕事をしています。
どんな人が営業職に向いていないの?
今回、営業職として7年間勤めたものの利益追求を目的とした会社に嫌気がさして別の会社に転職された方の体験談をご紹介しましたが、(NGOなどの組織を除き)結局のところ会社はすべて利益を追求しなければなりません。
そして会社の利益を最大化するために最前線で頑張っているのが「営業」です。営業の仕事は利益を追求し、利益を上げることです。結果がすべての世界です。
利益を追求するという行為はある意味「自分で目標を設定し、それを達成する」行為とも言い換えられます。なので自分で目標を設定し、それを達成することにやりがいを感じられなければ続けられない職業です。
誰かに設定された目標ではどうしてもやらされている感が出てしまい、はっきりいって営業として働き続けるのは難しいのではと思いますので。もちろん営業として利益を追求する過程でちまたで「営業に必要なスキル」と言われている…
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 提案力
といったスキルが求められることもありますが、こういったものは営業としての向き不向きというより正しいトレーニング方法を知ってさえいれば鍛えられるスキルともいえますので。
なので自分で設定した目標を常に追い求め、達成していくことにやりがいを感じるようなギラギラした野心を持っているタイプの人間でなければ、なかなか利益追求型の営業として働き続けることは厳しいのではないかと思います。
利益を追求したくない営業が転職すべき会社
では、このような「利益を追求するための営業はしんどい…」という営業が転職すべき会社とはどのような会社なのでしょうか。
今回の体験談でも少し触れられていましたが、「営利を目的とした会社という組織である以上、すべては利益創出という目的が優先され、役職や部署が違えど全て営業職である」というのは事実でしょう。会社である以上、営利を目的しているのは疑うことのない事実です。
ですが、会社でありながら利益をそこまで追求する必要のない会社が存在するのも事実でしょう。例えば…
- 競合他社が持っていないようなユニークな商品を持っているため、利益を追求するための営業というより「既存顧客のフォローがメイン」の営業(ルート営業)
- そんなユニークな商品を生み出して営業の必要をなくそうと考えている会社
- オーナー企業なので株主からのプレッシャーもなく、比較的のんびりとしている会社
- 地域に根差したビジネスを行っている会社(競合他社がほぼいない状態なので利益を奪われる心配が少ない)
といった会社でしょうか。ユニークな商品を持っていれば勝手に売れていくため、そこまで利益を追求する必要も少ないと思いますし、そんなユニークな商品を開発しようとしている会社なら、営業よりも商品開発に重きを置いているはずですので営業もそこまで利益追求型ではないかもしれません。
またオーナー企業の場合、そのオーナーの人柄によっては(株主など上からプレッシャーをかける存在もいないため)非常にのんびりとした雰囲気の企業も存在します。(その逆もまたしかりですが…)
さらに例え、ユニークな商品を持っていなかったとしても、地域に昔から根差したビジネスを行っているような地域限定の会社(今回の体験談の方のような例)なら、競合他社もほとんどいない可能性が高く、こちらもまた利益を追求するより「既存顧客のフォロー」が主な仕事となることが多いです。
「利益の追求にもう疲れた…」もののこれまで営業としてしか仕事をしたことが無く「職人として再就職するための技能もないし…」という方はこういった会社への営業としての転職を目指してみてはいかがでしょうか。
転職する際の注意点は?
ちなみに転職する際の注意として、当然ながらしっかりと企業研究を行うという点です。2度、3度と転職を経験している人にとっては当然のことですが、初めて転職する人だったりするとろくに企業研究もせず「この会社よさそう!」と直感で転職先を決めてしまうような方もいるので要注意です。
転職エージェントを使う際も同じで(今のご時世、転職するならほぼ確実に転職エージェントを使われるとは思いますが)しっかりと利益追求型の会社なのかそうでないか見極めるためには、例えエージェントからおススメと紹介された求人であっても自分自身でしっかり企業研究を行ってください。
ちなみに転職エージェントの中でもおすすめなのがDODAでしょうか。
通常、転職エージェントはキャリアアドバイザー一人で転職希望者のヒアリング+求人の紹介を行うのですが、DODAの場合はキャリアアドバイザーがヒアリングを、企業が求めている人材の内容を熟知している「採用プロジェクト担当」が求人の紹介を行っていますので、より企業と転職希望者のギャップを少なくして転職できる可能性が高くなります。
採用プロジェクト担当やキャリアアドバイザーの意見を聞くことで様々な角度から企業研究も進むでしょうから、利益追求型の営業につかれて転職したい方はぜひDODA のようなサービスを利用して頂ければと思います。