【なぜ!?】Webデザイン会社を辞めた理由と現在の状況!
インターネットが普及し携帯電話でもサイトが作られるようになった頃、Webデザイン会社に転職しコーダー兼ディレクターとして働き始めました。
基本はコーディングがメインで新規・更新作業を担当しており、案件によりディレクションも同時に行っていました。 それ以前もDTPをしていたためパソコンでの作業は社会人になってからずっと行っていたのですが、この事も影響することになります。
パソコンを使って仕事をしていればどうしても一日中モニターを見続けることになります。特にコーディングの際、HTMLのコードをテキストエディタなどで作り込む場合には細かい文字を目で追っていかなければいけません。
そうすると必然的に眼精疲労が起こってしまいますが、この状況が10年続きました。ウェブの前にもDTPで10年近くモニターを見続けていたことも加味して実質、20年ぐらいモニターを見続けていたことになります。
そしてある週末、しばらく続いていた眼精疲労からくる頭痛が酷く、鎮痛剤を飲んでも全く効果が見られない時がありました。痛みは消えず1〜2時間経つと気持ち悪くなり嘔吐と目眩で立つことすらできなくなってしまったのです。
あまりに酷かったので救急病院と耳鼻科にも行きましたが脳や循環器、耳にも問題が無かったため過度の眼精疲労が原因だという診断結果に。 それ以降モニターを見続けることがキツイだけではなく、怖くなってしまいました。
さらにクライアントの知識不足と投げっぱなし精神で、本来の制作業務以外での要望やスケジュールを守らないということも多く、クライアントの担当者に対しても説教するということが頻繁におこりました。
そんな事が続くとストレスも酷く、最終的には血圧の上昇、動悸と体調にまで影響が現れ始めました。 そのような質の低いクライアントが年々増えてきており、今後この業界の「質」の進歩は無いと確信したこと、そしてこのままでは体を壊してしまうだけではなく精神的にもやられてしまうと感じてWebデザイン会社を辞めようと決心したのです。
ちょうどそのタイミングで勤めていた会社が業績不振のため解体することになり、それに合わせて退職。その後は失業給付をもらいながら、求職と体の不調を治すための時間としていました。
現在は体調もほぼ戻ってフリーランスとしてウェブ制作を続けていますが、やはり影響は残ってしまい長時間モニターを見ることはできないため、時期を見てウェブとは違う世界に行きたいと考えております。
Contents
Webデザイン会社を辞めたくなる理由
今回は眼精疲労による体調不良により、Webデザイン会社を辞めようと決心された方の体験談をご紹介しましたが、Webデザイナーとして働いているものの「もう辞めたい…」と思い詰めている人はかなり多いのではないでしょうか。
ちなみにWebsデザイン会社を辞めたいと感じる理由としてありがちな理由がこちら
- 毎日勉強を続けられるほどWebデザインが好きじゃなかった
- クライアントの質が低くて辞めたい
- ディレクターになったらデザインできなくて辞めたい
- 体調不良でもう辞めたい
毎日勉強を続けられるほどWebデザインが好きじゃない
先ず最も多い理由として「毎日勉強できるほど、Webデザインが好きじゃない」「回りの人間と比べて情熱の差を感じる」といった、「Webデザインに対する熱意」に限界を感じるという人でしょうか。
Web業界はいまさら説明する必要もありませんが、非常に進歩の速い業界です。仕事が終わった後、そして休日にも自分で興味をもったことを意欲的に勉強できるだけの「Webデザインに対する情熱」が無ければなかなか続けられるものではありません。
しかし、誰しもが「Webデザインが大好きだから!」この業界に入ってきたわけではないでしょう。人によっては「たまたま内定先がWebデザイン会社だけだった」「ただなんとなくWebデザインって楽しそうだと思ったから」という人も多いはずです。
別にWebデザイン会社に入った動機について非難するつもりはありません。どのような動機であっても、初めて見たら「面白い!」と感じ、気づけば何年もWebデザイナーとして働いていた、なんて人もいるでしょうからね。
ただ、大切なのは「自分はそこまでWebデザインという業界に情熱を傾けられない」と気づいた時です。
Webデザイン会社で働いている人なら必ず回りに一人や二人はいるかと思いますが、Webデザインが好きで好きで、仕事終わりも休日も、ひたすらパソコンに向かっていたり、Webのデザインについて勉強するのが全く苦ではないという同僚や先輩社員がいるのではないでしょうか。
結局、Webデザインという業界で長く働き続けられるのはそういったタイプの人間です。もしあなたがそうではなく、Webデザインにそこまで情熱が傾けられないと気づいたなら、まさにそれが軌道修正すべきときかもしれません。
Webデザイン業界に長く関われば関わるほど、他業界への転職は難しくなっていきます。第二新卒ならまだしも、20代後半、30代に入るにつれて他業界での転職先は間違いなく減っていくでしょうから、回りの人間と比較してみて自分がどうしても同じように働けないなら、早めに見切りをつける勇気ももつようにしましょう。
ちなみに、他業界に転職する際はしっかりと業界研究も行ってください。他業界への転職の場合、「想像していたような仕事ではなかった…」というケースがかなりあります。
確かに実際に働いてみないと分からないことも多いですが、転職後のギャップを少なくするためにも可能な限り調べられることについては調べてきましょう。その際に、DODA のような転職エージェントのキャリアアドバイザーに質問することによって、より多くの情報を得ることができます。
特に他業界への転職が初めての方は、うっかりと下調べもなしに転職してしまう傾向にありますので、注意してください。
クライアントの質が低くて辞めたい
次に「クライアントの質が低くて辞めたい」というケース。Webデザイナーとして働いているならクライアントから1度や2度といわず、無茶ぶりされた経験のある人は多いはずです。
- Facebookみたいな感じのサイト作ってくれない?できたら3日ぐらいで
- こう…「グッ」とくるサイトを作りたいんだよ!グッと来るやつね!(具体性ゼロ)
- 何度も話しあってようやく完成間近なサイトのデザインを「あ~。あれ社長の好みじゃなかったみたいだからボツだって」の一言でいちからまた作らされて…
なんて話を上げ始めたらきりがないのでやめておきますが、クライアントに何度「ここがダメ」「あそこがダメ」と、ダメ出しされ続け、修正し続けた末に一からやり直しとなったときには「もう辞めたい」となっても仕方がありません。
ただ、ここに関してはクライアントのほとんどがWebの専門知識がほとんどない素人ということを考えても、こちらからうまくナビゲートすることで、クライアントとのコミュニケーション問題を減らし、クライアントに振り回されることも少なくなります。
クライアントに振り回されるWebデザイナーに共通した、たった一つの特徴
上のページで具体的に解説されていますが、クライアントなんてデザインをしたことが無いような人がほとんどです。なので、しっかりとこちらで手綱を握っていないとサイト作成がとんでもない方向にいってしまうこともあるのです。
クライアントが感じている
- 「サイトの幅をもっと広げてほしい」
- 「このボタンの色が気に入らない」
- 「背景の色を変えてほしい」
といった声を完全に無視するのはいけませんが、そういった指摘の背景にある本当はどうしたいのかという部分について、クライアントからしっかり聞き出すことが、後々のフィードバックを少なくすることにつながります。
これは営業職なんかにも通じるものがあると思いますが、お客は基本的に「本当に自分は何が欲しいのか分かっていない」のです。だからお客の言う通りの欲しいものを売ってあげたところで、ろくに満足されないどころか「自分の考えていた商品じゃない!」とクレームが来ることすらあります。
そこで、お客とうまくコミュニケーションをとる中で「この人が本当に欲しているものは何なのか」をじっくりと聞き出していくわけです。そこで、お客自身が気づけていない、本当に欲しいものをドンピシャで提案し購入してもらえた時は「自分の欲しいものはこれだったんだ!」と、非常に高い満足度につながります。
これはWebデザインでも同じです。クライアントが最初から「本当に作りたいサイトが1から10までわかっている」なんて思ってはいけません。話合いのなかで、より具体的にこのクライアントはどういったサイトを本当に必要としているのかを聞き出さなければいけません。
もしそれができれば、サイトの修正や1から作り直しといった出来事も少なくなることでしょう。(途中から社長が横から出てきて一から作り直しを命じるなんて場合はどうしようもありませんが…。そんなときは次からは必ず社長も含めて話し合うようにしましょう)
ディレクターになったらWebデザインできなくて辞めたい
Webデザイン自体も好きで、クライアントの扱いにもなれてきて、何年も会社で働いているとそのうち昇進しディレクターになる人もいるかもしれません。
ただ、ディレクターになったらなったで、これまで行ってきたデザインではなく、仕事内容はクライアントとのスケジュール調整や資料の作成といった仕事であったり、会社によっては営業活動、企画、コンテンツの作成(撮影や取材など)といったものです。
つまり、「Webデザインが楽しいから続けてこれた!」という人がWebディレクターになると、仕事内容の違いからフラストレーションが生まれることになります。
ただ、これはどこの業界でも同じで、例えばプロのサッカー選手が”一流の監督になれるとは限らない”のと同じです。つまり、現場が好きな人もいれば、上から監督するのが得意な人もいます。
なので、どうしてもWebディレクターとしての仕事が好きになれないのであれば、降格人事を会社側に打診してみて、再びWebデザイナーとして働くという手もあります。
ただ、この場合確実に給料も落ちることは覚悟しなければなりません。ガクッと給料が落ちても仕事のやりがいを求めるか。それとも実利をとるか。永遠のテーマといえるかもしれません。
ちなみに、どうしてもお金をもらいつつWebデザインにも関わりたいという場合、本業はWebディレクターとして働きながら副業でWebデザイナーとして働くというのも一つの方法です。
今では ランサーズやクラウドワークスといったサイトを利用してWebデザイナーとして副業を開始できますからね。
ただ、こういったクラウドソーシングの依頼は単価が低めなので、現在働いている会社のクライアントから仕事がもらえるなど、直接取引があるような場合を除いて独立はあまりおススメではありません。
例えば下記の体験談の人なんかがまさにそういった例でしょうか。
現在33歳の男です。以前は照明業界で働いていましたが、26歳の頃に現在の職に転職しました。今の職業はWEBデザインの仕事をフリーランスでやっています。
なぜ前の会社を辞めたかといえば、実は経営が傾いてしまい給与の未払いが発生したからでした。元々それほど大きな会社ではなく、むしろ零才企業というのがぴったりなくらいの規模の会社でした。社長はとにかく自分自身のやりたいことに一直線といった感じで、基本的に細かい業務などは、企画から実施にいたるまで全て社員に丸投げしているような人でした。
そのせいか徐々に会社の売り上げが減って行き、私が入って2年目の後半ぐらいから徐々に経営が傾いてきたのです。3年目に入ってからは2ヶ月に1回ぐらいのペースで給与の支払いが遅れ始め、最後には3ヶ月から4ヶ月ぐらい給与が払われないという事態に陥りました。
こうなっては日頃の生活もままなりません。しかたなく複数の転職サイトに登録するなどして転職先を探し始めました。しかしなかなか条件に合う会社が見つからず困っていたところ、大学時代にダブルスクールをしていた専門学校の友人に声をかけられました。
私は大学4年の頃にWEBデザインの専門学校に通って技術を身に着けていたため、その時の友人達が何人かいました。そのうち、ある小さなデザイン会社に勤めていた友人の一人が声をかけてきてくれたのです。
私は渡りに船とばかりに、前の会社に辞表を出し、彼の会社にお世話になることにしました。彼の会社の社長もこちらの状況には同情的でした。ただ、会社の規模の関係で社内で雇うことはできないと言われました。
その代わり、外部パートナーとして定期的に仕事を回してくれることになりました。それが私が現在までフリーランスとしてWEBデザインをしていくきっかけとなりました。もちろん自営業という形になるので営業から制作まで自分でやらなければなりません。
ただ、幸運なことに私の窮状を知った前の会社のクライアントさんなどからWEBデザインの案件を回してもらうことがあり、積極的に営業をかけなくても何とか生活できるだけの仕事を得ることができています。現在も決して楽とはいえませんが、徐々に取引先も増えてきて十分な生活をすることができています。
もともと好きで始めた仕事ですし、フリーランスなので時間配分も自分で決められます。ですので、前の会社と比べても非常に満足した生活を送ることができています。転職するにあたって、古くからの知り合いは非常に助けになると思います。
このように、Webデザイナーとして独立できるかどうかはあなたの人脈がより大切な要素となってきます。もちろん、Webデザイナーとしての腕も大切ですが、それだけでは独立できないのかもしれません。
体調不良で辞めたい
どのような仕事でも職業病はつきものですが、Webデザインの場合は眼精疲労や肩こりや腰痛・頭痛、また腱鞘炎といったものが多いですね。また、仕事柄ずっと座りっぱなしのため運動不足になることも多いです。
「1日に6時間座る生活を続けていると、たとえ日常的に運動をしていたとしても1日に3時間しか座らない生活の人に比べて15年以内に死ぬ確率が40%増える」という研究結果もありますので、そもそも座りっぱなしというのは不健康で、その分太りやすくもなります。
Webデザイナーはデスマーチのあるプログラマーと比べて徹夜しなけれいけない働き方を強要されるようなことは少ないようですが、先ほども紹介したとおりWebの世界は進歩も早く、プライベートでも勉強しなければ業界の成長の速さについていけません。
年齢も重ね、肉体的&精神的に衰えに加えて上記のような職業病を抱えていたら年を取るごとに「そろそろ限界だからもう辞めようか…」と、辞めるタイミングを探し始めるWebデザイナーも多いです。
もちろん、体が悲鳴をあげているのであればこれからの働き方は真剣に考える必要がありますが、もしあなたがWebデザインが本当に好きなら、上記のような職業病でWebデザインができなくなるのは悲しいことです。
なので、思い当たる節のある人は普段からしっかり健康管理を行い、できるだけ長くWebデザイナーとして働けるようにしてください。
腱鞘炎については最近ではサポーターや炎症を抑える冷却スプレーなど、症状を緩和させる商品が多数発売されています。もしいま、腱鞘炎で困っているのであればそういった商品を使って症状を抑えつつ、これからは「腱鞘炎にならない」よう気を付けて頂ければと思います。
肩こりや腰痛に関しては運動不足による血行不良から来ることが多いです。Webデザイン会社で働いていると座りっぱなしで運動不足になるのはしょうがないことかもしれませんが、できるだけ運動不足を解消するよう、毎日ジョギングをするなど、運動する習慣をぜひつけてください。
また、例え会社で働いているときもエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う、ちょっとした休憩時間には軽くウォーキングをしたりストレッチをしたりなど、例え小さな努力でも”塵も積もれば山となる”です。
肩こりは眼精疲労からもきますので、眼精疲労にも注意が必要です。ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCなどの各種ビタミン、DHAやアスタキサンチンなどの成分が目の疲れにいいとされていますが、特におススメなのがルテインです。
ルテインはパソコンから入ってくるブルーライトから目を守ってくれる成分ですので、目にとってのシールドのような役割を果たします。Web制作で1日中スクリーンを目視している人には必須成分ともいえますので、ぜひ積極的に摂取してください。
ルテインはケールやホウレンソウといった野菜、ビルベリーなどの果物に豊富に含まれていますが、調理するのが面倒な場合はサプリメントもおすすめです。(ビルベリーやルテインに関してはこちら⇒ルテイン&ビルベリーのサプリメント!)
WebやIT関連の職種に転職したいならGEEKLYがおススメ
ここまで、Webデザイン会社を辞めたいよくある理由とその対処法についてご紹介しましたが、もしあなたが他のIT関連の職種や「Webデザイナーとしてもっと給料をあげたい!」という場合におススメの転職エージェントがGEEKLYです。
GEEKLYはITやWEB業界に的が絞られた転職エージェントですので、業界に精通したキャリアアドバイザーからあなたにおススメの職種、または給料アップの転職が可能かどうか、一般的な転職エージェントよりもより正確なアドバイスが受けられます。
現在のWEBデザイン会社をやめたいものの、同じような業界で働きたい。もしくは「今から他業界に行くのは年齢的に辛い…」というような人が、これまでの経験を活かしつつ少し違った職種に挑戦したいという場合、ぜひ利用してみてください。
「WEBデザイン会社を辞めたい」という方の参考になれば幸いです。