暇で仕事を辞めたい!辞めるべき?それとも勿体無い?
「暇だから仕事を辞めたい!」
こんな話を聞けば、逆に忙しすぎて仕事を辞めたいと感じている人からすると「なんて贅沢な…!!」と思われるかもしれませんが、忙しすぎるのと同じぐらい、暇すぎるのもかなりの苦痛です。
「本当にこのまま、何もせずに過ごしていていいんだろうか…」と、ついつい将来の不安が思い浮かんでしまいます。忙しく働いていたら先のことを不安に思う余裕もないので、そういう意味では楽だったりします。
とはいうものの。「”暇”なんて理由で仕事を辞めてもいいんだろうか…」と疑問にも思いますよね。では現状、「暇だから仕事を辞めたい」と感じている方は仕事を辞めるべきなのでしょうか?
Contents
”暇”な仕事を続けるデメリットとは?
そもそもの暇な仕事を続けるデメリットはズバリ「成長できない」ということでしょう。何も仕事をしなければ経験を積むこともできず、より多くの仕事をこなし経験を積んでいる人よりも確実にレベルが劣ります。
1日や2日ならまだしも、これが1年、2年と時間が経つにつれていよいよ取り返しのつかない差となり、年を取ってから企業が潰れたりすると「誰からも必要とされない」なんて状況にもなりかねません。
「若いときの苦労は買ってでもしろ」という諺がありますが、将来こんなことになる可能性を避けたいならしっかり自分でキャリアを選択し、忙しくても貴重な経験のできる企業へ転職して経験値を得ることをおススメします。
仕事が”暇”だから辞めるべき時とは?
では、具体的にどのような状況なら仕事を辞めるべきなのでしょうか?
単純に仕事が「暇」といっても、その理由は様々で、理由によってどれほど辞めるべきかも変わってきます。今回、実際に「仕事が暇で辞めたい」と悩んでいる人たちに体験談を書いてもらいましたので、理由別に対策を考えてみたいと思います。
業界自体が下り坂だから暇
40代女性主婦です。以前コンペ賞品等の営業事務の仕事をしていました。
入社当初、お店に来るお客さんの接客と事務を担当していましたが、不況の為、どの会社もゴルフ接待や社員旅行が激減しており、お客さんが1日に1人来店するかしないか、という感じでした。
当然それに伴う発注等の事務仕事もない為、毎日やる事がないので他の部署のお手伝いを主にしている感じでした。他部署の手伝いも無くなってしまった時は、1日ボーッとしていたりおしゃべりしていただけ、という日もありました。
初めのうちはこれでお給料がもらえるならラクでいいかな、と思っていましたが、会社に行ってもやることがないのに何の為に行くんだろう?私がいてもいなくても一緒なんじゃない?とだんだんヤル気もなくなり、会社に行くのが億劫になってきました。
もっとやり甲斐のある仕事がしたくて、会社を辞めて転職しようと思うようになり、上司に相談したところ他部署への移動が決まりました。
43歳男性、建設資材の卸し商社に勤務しています。
仕事内容は、建設現場で使う資材類の手配、配達などの取り扱いです。消費税が8%から10%に上がるかも!ということが話題になる頃までは、かなり忙しかったのですが、現在は1年ほど前から急激に業績も悪化し、ふだんの仕事内容も暇になってきました。
それまで頻繁にあった残業などもかなり減り、午後6時くらいまでの勤務に対して、5時前にはその日の段取りがすべて終わってしまい、1時間暇な時間ができるようなことも続いています。
会社の将来性や、今後の不安から、辞めることも頭に浮かびます。東京オリンピック以降は、未曾有の建設不況がやってくるようにも言われますが、箱物や建築物の新築が絶対的に減っていることが原因だと思います。
30代男性、仕事は家電量販店でインターネットプロバイダー接続の契約を勧誘する仕事でした。派遣という形になります。
私が始めた当初はご来店なさる方も多く、またインターネット接続の話を聞いてくれる人もいました。私の会社は家庭用電話と一緒にお安くなるプランをご提供していました。
しかし、徐々に客足が減り始め家電量販店の来店客数自体減りましたし、来る方も海外から来た旅行客ばかりでして、海外の人にインターネット契約してもらうわけにもいかず暇になってしまいました。
それにうちのような格安プランをまねする競合他社も多く独自性がなくなりあまり話を聞いてもらえなくなってしまいました。その時は歩合給だったのでそれでがくっと収入も下がり、やめてしまいました。
業界自体が下り坂だと仕事量も自然と減っていき「暇」を感じる機会も多くなるでしょう。
ではこんな時は仕事を辞めるべきなのでしょうか?恐らく、仕事量にかかわらず「身に着けたいスキルが身につく」ならしばらくは続けてみるべきではないかと思います。
「この会社でしか身につかない仕事のやり方がある!」というのであれば仕事を続ける意味はあるでしょうし、モチベーションもまだ保てるのではないかと思います。
ただ、「なんとなく安定してそうだから」などの理由で入社したのであれば、早めに転職活動をすることをおススメします。そもそも業界自体が下り坂なのですから、これから淘汰が進み、その会社が倒産してしまう可能性もありますからね。(淘汰が進み切って「これ以上淘汰されることはない」という場合、逆に安定しているかもしれませんが)
人の雇いすぎで仕事が暇
20代女性で職業は不動産会社の事務スタッフです。私の仕事内容はデータ入力・電話対応・来客対応等、一般的な事務の仕事でした。私が入社した当初はそこそこ忙しかった記憶がありますが、ある時期を境にとても暇になりました。
同じ仕事をしていた同期も暇そうにしていたので、ランチがてらカフェで4時間程だらだらしていたこともありました。それでも何もお咎めを受けなかったのでよほど暇だったのだと思います。
なぜここまで暇になったのかというと、理由は人事が事務スタッフを雇いすぎたからです。入社時はそこそこ忙しかったのに、半年後新人が3名入ったときから急激に暇になりました。
人を雇いすぎたということは資金的に余裕のある大企業なのかもしれませんが、人員が余っているのであればそのうち人員整理が行われ、そのうち適正な仕事量に戻るのではないでしょうか。
なので、暇だからと言って辞めてしまうのではなく、しばらく様子を見てみるのが得策かもしれませんね。ただ、このような状況が1年、2年と続くのであればさすがに時間も無駄と思いますので、より経験を積むために他社に転職するのも悪くないかもしれません。
客足が遠のいて暇
34歳、女性仕事は医療事務です。仕事内容は、受付・レセプト・助手です。
患者さんが来たらカルテを出してパソコンに入力し先生に回す。診察などが終わったらカルテを見て点数計算。その前に助手としても患者さんと携わります。
色々仕事自体はあって最初は忙しくて手が回らない状況であたふたとしながら毎日をこなしていました。月末になればレセプトの提出もあるので、また忙しくなりました。
ですが、予約制にしてから患者さんが激減してしまったので暇をもてあますようになってしまいました。受付で暇なのは結構きつくて時間がたつのが長くて長くて仕方ありませんでした。
不思議なんですが、それまではうまく回っていたのに、逆に色々なことが上手く回らなくなってしまい辞めたくなってしまいました。
こちらも先ほどの「人を雇いすぎて仕事が暇」という状況と同じように、一時的に客先が遠のいて仕事が少なくなり、暇で仕事を辞めたくなったならもう少し様子を見てみましょう。
懸命な経営者なら、「さすがにこれではダメだ」と方針を転換し、客足を戻そうとするはずです。そうしてまたお客が来るようになればまた忙しくて充実した日々を送れます。
ただ、いつまでたっても新たなてを打とうとしないのであれば、そんなお店はつぶれる可能性も高いでしょうし、転職活動を始めてもいいのではないかと思います。
「暇」という理由で仕事を辞めるときの注意点
ここまで解説した通り、仕事が「暇だから」という理由で辞めるときは…
- その会社で身に着けられることは他に何もないのか?(あるなら身に着けてから辞める)
- 将来的に”暇”が解消される可能性はないのか?(”暇”なのは一時的か)
といったところが、暇で仕事を辞めるかどうかの判断材料となりそうですね。「会社で身に着けたいスキルなど何もなく、将来的に暇が解消される予定も当面ない」というのであれば、早めに辞めてしまうべきではないでしょうか?
ただ、一つだけ注意点として「転職先を決めてから辞める」ようにしてください。それだけ暇なのであればきっと転職活動をする時間もたっぷりあるはずですし、暇な環境で働いているからこそ、仕事を決めずに辞めてしまうのはもったいないです。
⇒【見つけ方は?】次の仕事が決まってないけど限界だから辞めた話
上のページでも詳しく紹介していますが、やはり辞めてから転職活動を行うのはリスクが高いです。
また、働きながらの転職活動はたしかに面倒ではありますが、DODAのような転職エージェントを利用すれば面接日程の交渉から求人の紹介までしてくれるので、転職活動の手間が減って挫折しずらいです。
⇒DODA
保有求人数10万件以上の転職エージェントのDODAなら、登録して面接に行くことで(10万件の)求人の中から厳選したものを紹介してくれますので転職活動の負担を大きく減らしてくれます。
「仕事が暇」というのは一見、贅沢ななやみにも思えますが裏を返せば「貴重なあなたの成長の時間が奪われている」ともいえますので、早めに転職活動を開始し、その状況から脱出できるようにしてくださいね。
以上。「仕事が暇で辞めたい」と考えている方の参考になれば幸いです。
「まだ仕事を辞めたい理由が解決できない!」という人はこちら