激務でディーラーの営業を辞めたい!その仕事内容とは!?
大手自動車メーカーのディーラーで4年程営業職をしておりましたが、 仕事の辛さと将来の事を考えて退職しました。
車の販売数のノルマもありましたし、 顧客の方との人間関係にも気を使う事が多く気を抜けない仕事だったことを今でもよく覚えています。
ディーラーの営業の1日のスケジュールって?
店舗は10時に開店をしてお客様を迎え入れる事になるのですが、 従業員は9時に出社をする事が決まっており、 どこの会社でもそうですが遅刻は厳禁であります。
出社後、店内の設備を点検をしながらショールームに異常は無いか確認をする作業が始まりますが、 営業の仕事は車を販売するだけは無くお店全体の管理も任されるのです。
それが終わると、続いて営業所を飛び出し実際に車を売り込む事になるのですが、 個人の家庭を個別に訪問をしたり企業を回って新車の販売を薦める事になります。常にお客様の使用状況を頭に入れておき、 メモと住宅地図を活用して営業活動をしておりました。
住宅地を歩きながら自宅に併設をされた駐車場を探すのですが、 止められている車を見つけて経験から年式を割り出し、 家のインターフォンを押して顧客を見つける事から営業が始まります。
年式の古さを指摘しながら新車への乗換えをお勧めしていくのですが、 この時点で大抵のお客様は「結構です」、とお断りを入れてくることが多く、門前払いは覚悟の上です。
販売が目的ではなく先ずは顔を覚えていただく事が重要ですのでパンフレットと名刺をお渡ししてご紹介のつもりで訪問をしていました。
業界用語で飛び込み営業と言い、 全体の販売台数の内の3割程度が飛込みでの販売台数であり、 残りの7割がディーラーに訪れて購入をされる方が多いのですが、 地道に訪問を続ける事が後にディーラーに足を運んでいただく事に繋がりますので多くの家庭を回る事を重視していました。
お昼休みには営業所に戻って食事を取る事が求められていましたし、 業績を報告する義務がありましたが、 商談が行われている場合は時間的に戻る事が出来ずに、 外食をして夕方に営業所に戻る事もあります。
ディーラーの仕事内容ってどんなもの?
ディーラーの営業の仕事は決して「営業をしておけばいい」というものではありません。先ほども少し触れた通り、店舗の管理も求められます。
お店のフロアーも全体的に磨き上げなければいけませんし、 雨の降る日には傘を入れるビニールも用意をしてお客様を迎え入れます。 展示車が万が一汚れていた場合は清掃をしなければいけませんし、 常に車を綺麗にする事でお客様に好印象を与える必要があります。
また、私が働いていた会社のディーラーでは中古車の販売も行っていたのですが、 屋根の無い野外に展示をしていたので常に雨風に晒されている状態でした。
雨が降れば車のボディが汚れてしまいますので常に雨水を拭き取らなくてはいけませんし、 こびりついてしまうと取れなくなりますので、 常に点検を怠る事無く注意深く状態を維持する事を心がけていました。これも営業マンの仕事であり、様々な仕事が幅広く求められていました。
また、仕事内容としては営業だけが仕事ではなく、 様々な業務が化せられているのですが、車の販売には欠かせないトラブルの対処にも追われることがあります。
車のエンジンが掛からなくなり始動が出来ないので見に来て欲しいと連絡があり、 急遽お客様の自宅に向かう事もありました。 大抵の場合バッテリー上がりが原因でしたが、 ロードサービスを呼ぶ手配をしたり、 近場でしたら一旦営業所の方に向かって仮のバッテリーを付けて始動をしたり、 営業以外にも仕事がたくさんありました。
ディーラーの残業時間ってどれぐらい?
基本、営業所の営業時間は朝の10時から夜の6時までとなっており、 7時には完全に業務を終わる事が求められていましたが、定時に終業をした事は一度もありませんでした。
様々なお客様への対応がありましたので、 残業をして営業の記録を書く事もありますし、 お客様の車のトラブルの場合は修理しなければいけない事もありますので、 手続き等で夜遅くなる事もありました。
また、夜遅くに車が動かなくなったと連絡を受けて到着をしたのが夜の8時だったこともあり、 そこから原因を調べて対処をしている内に営業所に戻ったのが夜の12時と言う事もあり、 勤務をしていて定時に終わった事は一度もありません。
仕事帰りに友人と待ち合わせをしていて飲みに行く約束も出来ませんし、 約束をしたとしても遅れる事は度々ありました。 また、基本週休二日制だったのですが休日に呼び出しを食らう事もあり、 急遽お客様の自宅に向かいトラブルの対処に終われる事もありました。
就業の定時は決まっているのですが、それは何も無い場合の時です。 トラブルを解決する事が第一優先になっていますのである意味素晴らしい事だと思いますが、 その分の負担は営業マンに掛かってくるためこれは避けられないことです。
ディーラーの仕事を辞めたいと思った理由
このようにディーラーの営業として働いていると残業はどうしても避けることができません。しかし、そんな残業以上に辛いのがお客様の理不尽なクレームに対応しなければならないときです。
あるとき、私の同僚がトラブルの処理に失敗をした事があったのですが、 担当の変わった私が変わりに相手様に怒られ「 何で私がこんな目に合うのだ…」と非常に辛い思いをした事もあります。
営業はどんな仕事でも辛いと思います。 お客様には常に笑顔でいなくてはいけませんし、 こちらは顧客の方から金銭を頂いて給料を頂いて居るのですから、 お客様であり立場は上なのです。
黒でも白だと言われれば上から目線で否定をする事もできませんし、今回のケースのように 折れなければいけない時がたくさんありました。
また、私の場合はノルマを達成することも難しかったため、常に上司からも精神的に追い詰められている状態でした。最初は上司も怒ってくれていたのですが、「こいつには何を言っても無駄だ…」と思われ始めたのか、徐々に何も言わずになっていく上司を見るのは本当に怖かったです。
このようにディーラーの営業として働くのは様々な側面から考え、非常に激務であるといわざるおえません。もちろん中には「ディーラーの営業という仕事が天職!」と感じるような方もいるでしょうが、適性のない人が続けられるような優しい仕事ではないと感じました。
私も最終的にはディーラーの営業を退職することになったのですが、その際の体験談は下のページにてご紹介していますので、興味のある方は参考にして頂ければと思います。
また、もしディーラーを辞めようと決心したのであれば早めに行動したほうがいいです。正直、「辞めたい」と思いながら働けるほどディーラーという仕事は甘くないと思いますので。
ただ、辞める場合は次の仕事を見つけなければいけませんし、次の仕事が見つからないまま辞めるのも不安です。
そこでおすすめなのがとりあえず働きながらでも転職活動をしてみることですが、働きながらの転職活動におススメなのがDODAのような転職エージェントでしょうか。
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これなら働きながらの転職活動も不可能ではありませんので、現在、ディーラーを辞めたいと思いながらも働いている人はぜひ利用してみてください。
「ディーラーを辞めたい…」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。