認可 or 無認可?保育士が転職するときに注意したい保育園!
保育士資格を取得して就職活動を行う時、就職するなら認可保育園か無認可保育園というところで悩まれている方もいると思います。
保育士の勉強をしてきたわけで、この二つの違いについてはおおまかに分かっているものの、求人を見ると「こっちの認可保育園よりもこっちの無認可保育園の方か給料が高い」ということだってあります。ちょっと迷ってしまいますよね。
ここでは改めて認可保育園と無認可保育園の違いと、就職するならどちらが良いかについてお話ししたいと思います。
認可保育園と無認可保育園の違いって?
最初に認可保育園と無認可保育園の違いについてはっきりさせておきたいと思います。二つの園の違いは大きくわけて4つ『設置基準』『料金』『事業の目的』『申し込み方法』が違います。
まず1つ目の『設置基準』について。子どもの数・床面積・園庭の広さ等行政によって決められた設置・運営の基準を満たした保育園が認可保育園を認められたものが認可保育園です。
認可保育園になると行政よりお金が保育園に下りてきます。 そうすることで2つ目の『料金』のところで、保護者の収入に応じた保育料を設定することができます。
一方の無認可保育園は完全個人経営であり、様々な経費が保育料に加算されているため無認可保育園では高い保育料金となります。
しかし3つ目、『事業の目的』が認可保育園であれば両親の共働きなどが理由で”保育に欠ける子ども”が対象であるため、専業主婦は預けられなかったりするのに対し、無認可保育園は料金さえ払えば例え専業主婦であっても預けることが可能なのです。
そして4つ目の『申し込み方法』ですが、認可保育園の場合は保護者が市区町村の窓口に申し込みに行くのに対して、無認可保育園は施設への直接申し込みという違いがあります。
保育士にとっていいのはどっち?認可 or 無認可?
ここまで認可保育園と無認可保育園の違いについてご説明しましたが、働くならどちらが良いかについて正直なところを言いますと、認可保育園の方がおススメです。
勿論、無認可保育園にも良い所は多々あるかもしれませんが、無認可保育園から認可保育園に転職された場合、たとえ無認可保育園で5年働いていたとしても、その経験が優遇されず、経験給がつかない場合が多いからです。
実際に私が以前働いていた認可保育園に転職してきた保育士さんで、長年無認可保育園で働いていたものの経験給がつけてもらえず愕然とされていた方がいました。
それに、無認可保育園は自由な面が多い分、認可保育園に就職後あまりにも仕事の内容(保育園としての安全面の配慮の大きさなど)が違いすぎて困惑するということもあるようです。
このため働くのであれば認可保育園の方が良いというのがわたしの結論ですが、現在は過去に行政の設置基準の緩和もあり、認可保育園は増えています。
就職活動の際には認可保育園か無認可保育園かの他にも求人内容や周囲の人の客観的な意見、口コミなど、注意しなければならない点も多いです。
その他の保育園の転職時に注意すべきポイントに関してはこちらのページで解説していますので、よければ参考にしていただければ幸いです。
「認可か無認可か…どっちに転職しようか?」と悩まれている保育士さんの参考になれば幸いです。